世界でいちばんのきみへ

ありがとうとごめんね

今はきっと、なんでもなくない

SmileUpProjectで動画があがった。

戀を歌う貴久くんの動画だった。

 

 

 

「まってなにこれ、ゆず、」

お友達とのLINEグループの通知。外出していたわたしは、彼女たちからのLINEでその動画に気がつき、震えた。急いで用事を済ませて家に帰りFCサイトを開く。目に飛び込んできた単語は『戀』と『増田貴久』と『歌います』で、もうそれだけで頭が真っ白になった。

聴きたくてたまらなくて、でも聴くのが怖かった。呼吸を整えて、ふるえる指で再生ボタンをタップする。少しの間のあと、いつものほんわかした話し方、声、言葉。自撮りで、私服?メイクしてる?え、まさか貴久くんの自宅?わたしの頭では処理しきれなかった。動画は進む。「コンサート前にいつもやっている方法」と言って、貴久くんは壁に向かって息を吸って吐いて歌いはじめた。とてもとてもやさしい、大好きな、貴久くんの、歌声。

涙が、止まらなくなった。

サビはもうダメだった。声を上げて泣いていた。

 

なんでもない僕から

なんでもなくない君への唄 

 

アルバム発売当初、わたしたちファンにとってはなんでもなくない貴久くんが、なんでもない僕から、なんて歌いたくなるたったひとりの人がいるのかもと思って、初めて聴いたときワンワン泣いてしまった歌詞だ。

でも、この日の戀のサビはすこしちがったふうに聴こえたの。

くるしいね、つらいね。僕たちもみんなと同じだよ、ひとりじゃない、手を伸ばせばちゃんと握り返すよ、そばにいるよ。なんでもなくないひとりひとりが、毎日苦しい中でがんばっていて、そんなみんなに届いてほしい。

みたいな、感じがした。

そう感じるのは、「きみはそのままで美しい」と歌ってくれるビューティフルという曲を知ったあとだからかもしれない。

 

いとしいとしというこころ - 世界でいちばんのきみへ

戀に関してはリアコをこじらせすぎてまぁハチャメチャに長い記事書いているくらいだけど。

 

それでも、貴久くんの声が聴こえた。

何度も何度も繰り返し聴いた。

 

 

 

 

 

ライブが次々にできなくなる中、

貴久くんは毎日○○を更新してくれて、手越くんもシゲもたくさん励ましのメッセージをくれて、慶ちゃんもいっぱい写真をupしてくれて、うぬぼれかもしれないけれどわたしたち愛されてるなあなんて思ってうれしかった。わたしたちを少しでも喜ばせるために、一生懸命がんばってくれる四人の想いがうれしかったから、さみしいって気持ちはなるべく押し殺そうとしていたし、NEWSのおかげで、負の感情に押しつぶされることは無かった。

 

でもね、やっぱり、さみしかった。

事務所の、横アリを使ったライブや手洗いのプロジェクトにNEWSの名前がなかったこと。

SmileUpProjectにも一向に参加させてもらえていなかったこと。

わたしが大好きなグループは、もしかして事務所に干されているのかな、なんて考えがよぎって本当にさみしかった。変な反抗心で、他のグループの動画は見れなかった。このやるせなさをぶつける場所がなくてすこしだけ苦しかった。お友達ともこの話を何回もした。

 

だけどね、いつだって、救ってくれるのはNEWSなんだよ。

小瀧くんが回してくれたバトン。シゲの自撮り写真がUpされてシゲ担のみんなが転げ回ってるのがおもしろくてわたしまでうれしくて。

中丸くんの四コママンガに2日連続で貴久くんが登場して、中丸くんのいる方向へ1日3回礼拝しなきゃいけなくなったり(そんなことはない)。

そして貴久くんの戀の動画があがって。

なんて幸せなんだろう、って思った。純粋にそう思えた。

貴久くん、大好き。ありがとう。

 

 

 

この日々があとどれくらい続くのかはわからない。わたしは都会に住んでないから、東京や大都市をはじめとして厳しい制限が加えられている地域の方々がどれだけのストレスを抱えて生活しておられるかは、ちゃんとわからない。

でもひとつだけ。いつも、どんなときも、大好きな人がそばにいるということ。