今でもテゴマスの亡霊をしている増田担が2年前を振り返る、誰得ブログです。
当時はとても書ける雰囲気ではなかったから、2年後のこの日に、とびきりジメジメしたブログを書いてみました。
ただのオタクがただひたすら悲しみ嘆くだけのブログになっております。(マジで誰得?)
ヨッシャ!このどうしようもない亡霊と一緒にジメジメ2周忌してやるか!っていうオタクはぜひこの続きもご覧下さい。(いるのか………?)
その日、わたしはバイトに向かう途中だった。
自粛期間中何回もオンライン鑑賞会をしたシゲ担2人とのグループLINEで、他愛もない話をしながら歩いていた。
忘れもしない、2020年6月19日、18時35分。
グループLINEから大量の通知が来た。
「まって」
「まって」
「まって」
「まって」
変換もままならないそれらの後に続いてきたのは、
「てごちゃん」「契約解除だ」
一瞬でわたしの世界は真っ暗になった。
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新型コロナウイルスの蔓延。
ウイルスが主人公で、人類を敵として戦う世界線があったなら、「彗星の如く現れた」とでも麗しく表現されるのだろうか。
いやそんなこと知ったこっちゃない。
人間のわたしにとって憎らしくてたまらないこのウイルスは、わたしの大学生活も、様々な経験も、わたしがはじめて愛した四人のアイドルをも、奪っていった。
思えばNEWSは4という数字を強くアピールしていた。
メンバーの脱退を繰り返してきたグループだけど、4人とも、4人はもう変わらない、抜けない、NEWSは4人でNEWSだと断言していた。
世間にも4人のNEWSが浸透していたと思う。
「え、NEWSって最初9人もいたの?」
「山Pと錦戸くんがNEWSだったの知らなかった」
と言われることはさして珍しくなかった。
4+FAN、四銃士、QUARTETTO、クローバーなどの楽曲。至る所に4が散りばめられた、4人じゃなきゃ歌えない歌詞。
わたしは安心しきっていた。
「これ以上辞めるわけがない」と思っていた。
「もし仮に誰か辞めたら、もうそれはNEWSじゃない」とも。
だから、『春は必ず来る』の緊急生放送でNEWSがエコパアリーナからU R not aloneを届けてくれた日、どこか暗い顔をした増田さんが曲名を叫び、手越くんが世界中の人への思いやりいっぱいの言葉を届けてくれたあの日、彼がメンバーに脱退の意を伝えていたなんて夢にも思っていなかった。
4年かけて作り上げてきた四部作。N、E、W、Sの頭文字で始まるコンサート。メンバー全員が30代を迎えたアイドルグループにとって、4年という年月は決して短くはないはずだ。
まして、メンバーの脱退やスキャンダルがあり、度々世間の好奇の目を向けられてきたNEWSにとって、メンバーの数を示す記号をキーワードにした作品を創りあげるなんて、きっと不安は尽きなかっただろう。
それでもNEWSは4年をかけて、NEVERLAND、EPCOTIA、WORLDISTAを経て2020年、STORYを以て四部作を堂々完結させるはずだった。
なのに。それなのに。
5/15のお昼、わたしは母と大喧嘩して、泣きながら部屋ににげこんでいた。クローバーとNEW STORYを聴いたら貴久くんのパートで涙腺がバカになってしまって、顔がべしゃべしゃになるくらい泣いた。そのあと少し落ち着いてから大学の講義の音声ファイルを聴いて勉強して、キリのいいところで休憩しようと思ってTwitterを見た、
もう、絶望しかなかった。
恐ろしいスピードでタイムラインが流れていた。
緊急事態宣言下での外出報道。
それを受け、手越祐也、トニトニ参加見合わせ。
わたしはどうしたらいいかわからなくて、呆然とタイムラインを眺めていた。
歌で評価されてきた手越くんが、事務所を上げての歌のプロジェクトに参加できない。
こみ上げてきた感情は「くやしい」だった。ただのファンがこんなことを言うのは烏滸がましいかもしれないけれど、本当に、悔しかった。
でも、わたしは安心していた。だってNEWSは4人だから。
手越くんはきっとソロパートをもらう予定で、そこを増田さんが歌っちゃったりなんかして、その裏側が後日ride on timeかなにかで放送されたりして、テゴマス最高、エモいエモいと泣き崩れるんだと思っていた。
本人の意思とは無関係にやたらとドラマティックに色付けされた彼らの人生を消費する、それがアイドルを応援するということだとしたら、やはり恐ろしい行為だと思う。
二度目の外出が報じられ、無期限活動休止が言い渡されたときも、すごくショックだったけどきっと戻ってくると思っていた。
だって、NEWSは4人だから。
慶ちゃんも、シゲも、貴久くんも、「NEWSを守ります」ってそれぞれのブログで言っていた。
彼らの言う『NEWS』の中には手越くんも含まれているんだって、必死で、そう信じていた。
そして6/18、配信ライブの最後の曲、
U R not alone。
『あの日つまずいて しゃがみこんでしまうほどの痛みさえ』
手越くんのパート、誰も歌わなかったんだよ。
体を揺らしながら口ずさむシゲ、
かたく口を結び空を見つめる貴久くん、
なにかを振り絞るように歌詞をなぞる慶ちゃん。
このときわたしは、絶対に絶対に戻ってくると確信した。『あなたの代わりはいない』ってことだと思った。
だって、こんなのを見せられて期待するなと言うほうがおかしいでしょう。
わたしは泣きながらブログを開き、思いの丈をそのまま綴った。
まあなんとも希望に満ち溢れたブログだ。
心のどこかで、いつかSTORYのライブが開催できたとき、てごちゃんはネバランのオーラスみたいに号泣しちゃって、涙のフィナーレを迎えるんだろうな、なんだかんだでこの一連の流れは感動的な物語になって、NEWS担の間で語り継がれて、わたしはそれにまんまと乗ってしまうんだろうな、なんて思っていた。
今思い返せば、この日に書き上げられて本当によかった。
次の日、てごちゃんはNEWSを辞めた。
目が腫れるくらい泣いた。
脱水症状を起こすくらい泣いた。
だけど、目の前にある事実はなにも変わらなかった。
NEWSの手越祐也に会えなかったこと、4人のNEWSを一回も生で見れなかったこと、何より、もう二度と増田さんは手越くんと一緒に歌えないんだと思うと、ボロボロと涙が溢れて止まらなかった。
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正直なことを言うと、二年経った今でもまだ完全に吹っ切れたわけではない。わたしはたぶん死ぬまでテゴマスへの未練を語り続けると思うし、4人のNEWSが今も変わらず存在する世界線や、てごちゃんが綺麗な形で脱退していくシナリオを頭に思い浮かべて鬱々とした夜を過ごしたりもする。
この二年間、もういっそ好きでいるのをやめようかと思ったこともある。実際に一度NEWSから離れかけた時期もあった。
けれど、NEWSを応援することでしか得られない、何にも代え難い幸せに一度触れてしまったから、好きでいつづける以外の方法がわからなかった。
NEWSが3人になってからファンになった人もいるだろうし、これからNEWSファンになる人もいるだろう。そういう人たちにも、4人のNEWSがこんなにも最強で、最高で、愛おしい存在だったこと、知ってほしいな、と思う。
現実の物語は、めでたしめでたし、以外でいとも簡単に終わってしまうことを知ったけれど。
偶像崇拝。
今この瞬間だけは、儚く美しい神様に夢を見ていてもいいだろうか。