世界でいちばんのきみへ

ありがとうとごめんね

ただ、あなたを守れる言葉

NEWS EXPO 福岡公演に参戦してきた。

どうしても会いたくて。増田さんの顔が見たくて、ライブ4日前に福岡行きを決めた。前日に思い立って5時間後に出発するバスを予約して2徹で広島最終公演に参加した時よりは全然マシなスケジュールだったけど、それでもかなりドタバタだった。でも、どうしても会いたかった。就活の予定がしんどくなろうが、お金が無かろうが、どうしても。増田さんに会うまでは何も手につかないと思ったから。

「ずっと幸せでいてね」といううちわを作って持っていった。新幹線の中でセトリの順に並べたプレイリストを聴いて泣きそうになった。

 

福岡1日目の増田さんは明らかに元気がなかった。MCではコヤシゲが話しているところになかなか入っていかなくて、何を話そうか、何なら話してもいいのか、考えて考えて考えて話せなくなっているみたいで、とても静かだった。大丈夫だよ、ここには増田さんを傷つける人は誰もいないよ大好きだよって、叫びたくなった。シゲの小説家歴の話の流れで慶ちゃんに「まっすーはなんか、俺たちも知らないような、10年続けてることとかないの?」って聞かれて、ちょっと迷った後にゆっくりと「アイドル。」って言ったりして、それを聞いて泣きそうになった。最後の挨拶の時、「えー、えー…すみませんでした」ってぽつりと言って、そのあとすぐに「前半機材の調子が良くなくて、すみませんでした」って付け足してたけど、最初のはきっと例のことに対する謝罪だったんじゃないかなと思う。1日目はこんな感じで、正直ずーーっとしんどかった。

 

2日目昼公演はありがたいことにアリーナに入らせてもらって、ちょうどトロッコがよく見える位置で。肉眼で増田さんの顔が見えた時、生きていてくれてありがとうって心の底から思った。生きているだけでいいから。死ぬまでアイドルでいて欲しいとか、表舞台にずっと居続けて欲しいとか、もうそんな高望みしないから、ただ生きていてくれてありがとうって。MCでは慶ちゃんが増田さんのことを可愛い可愛いね面白いね調子いいねって褒めまくってこれでもかというくらい甘やかしてくれて、甘やかされるたびに増田さんとんでもなくかわいい顔をしてて。幸せだった。慶ちゃんありがとう。増田さんが「ますのはて、発売!」ってわけわかんなボケを2回もしてたけどちゃんと拾って処理してくれてシゲもありがとう。

 

 

 

あの記事を見た時、ヒュッと身体が冷える心地がした。私は広島2日目夜公演しか入っていないから、該当の言葉を生で聞いたわけではない。だから、わからなかった。どんな状況であの言葉を発してしまったのか、どういう空気感だったのか、何も分からなくて、でも私よりも何も知らないであろう人たちが私の大切な人を汚い言葉で傷つけているのを見て、ただただ心が痛かった。

 

広島での増田さんは、ジャニーズとして立つ最後のステージでの増田さんは、明らかにハイになっていた。ジャニーズを愛し続けた人。命をかけてステージに立っている人。二十五年間スキャンダルひとつ出さず、真っ直ぐにファンに愛を向けてくれる、ジャニーズのアイドルとして人生全部を捧げてきた人。広島2日目夜の「ジャニーズは永久不滅です」の言葉にもそれが表れていた。そんな人があの時冷静でいられるはずがなかっただろう。発した言葉自体はどう考えても良くなかったと思うけど、彼の心情やあの時の状況を考えると大きな声で責め立てることなんてとてもできなかった。それなのに「悪いことは悪いと言わなきゃ」とか、「これだから増田担は」とか、同じNEWS担からもきつい言葉が流れてきて、私は勝手にひどく傷ついた。でもただのオタクの私なんかより、増田さんの方がずっとずっとずっと辛いはずだった。増田さんが心を痛めて、ここからいなくなってしまったらどうしようって、本気で怖かった。

 

被害者救済は間違いなく一番に置いておかなければならない。でも、今現在も表舞台に立ち続け、時には好奇の目で見られ、時には心ない言葉で傷つけられ、それでも笑顔を見せ続けなければいけないアイドルのことは、誰が守ってくれるんだろう。信頼していた人の残酷な事実を突きつけられ、昨日まで一緒に仕事をしていた人たちに急に背を向けられ、それでも笑顔でいなければいけない彼らの心は、置き去りにしていいのか。

 

 

ジャニーズのタレントは優しいひとたちばかりだから、自分の心はそっちのけでファンのことまで心配してくれるけど、今はファンのことなんて何も気にしなくていいから、私たちは私たちで頑張って自分の心を守るようにするから、どうかあなたたちも自分で自分の心を一番に守ってほしい。

大好きなあなたが、もう二度と苦しい思いをせず、幸せに生きられますように。